PQQコラム

BioPQQ®とは?各国の認証を取得している健康食品素材

研究のイメージ

PQQは快適な毎日をサポートする補酵素の1つです。BioPQQ®は、そのPQQを原料として作られています。しかし、BioPQQ®がどのようなものなのか知らない方も多いでしょう。

そこで今回は、BioPQQ®の歴史や概要に触れた上で、各認証の内容について詳しく解説していきます。

BioPQQ®とは

BioPQQ®は、三菱ガス化学が製造する補酵素です。正式名称はピロロキノリンキノン二ナトリウム塩といい、機能性表示食品対応原料(素材)として、開発されました。では、BioPQQ®の歴史を知った上でその概要について詳しく見ていきましょう。

BioPQQ®の歴史

BioPQQ®の開発・製造のきっかけとなったPQQは1979年に発見された補酵素(水溶性キノン化合物)です。実は、PQQそのものはヒトの体内にも存在しています。人体では母乳に含まれており、野菜類ではホウレンソウやピーマン、飲料では緑茶などにも含まれていることがわかっています。

また、補酵素の多くはビタミンから作られるものが多いだけでなく、PQQはニコチンアミドとフラビンと同様の酸化還元酵素としても知られている点も特徴のひとつです。

2003年、独立行政法人理化学研究所は実験内容を『Nature』誌に発表し、PQQが14番目のビタミンである可能性が示唆されました。

2008年、BioPQQ®は米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)より新規食品素材(New Dietary Ingredients:NDI)として認証され、PQQを含んだ健康サプリとして北米で販売しました。その後、北米での販売実績が認められ、2014年には厚生労働省が健康食品素材として認めています。

2020年には、BioPQQ®を機能性関与成分とする機能性表示食品として消費者庁に認可されました。

BioPQQ®が注目される理由

BioPQQ®が注目される理由として、次の2つが挙げられます。

  • 快適な毎日をサポートする補酵素である
  • 各国における食品の安全性評価に関わる認証を取得している

特に現代人の忙しい毎日をサポートできることに加え、各国の認証を取得している点から注目度の高い健康食品素材だといえるでしょう。

BioPQQ®が取得している各国の認証

ここからは、BioPQQ®が取得している各国の認証について見ていきましょう。それぞれの国における認証は正式な手順を踏んで申請した上で、審査に通過する必要があります。
※認証とは:各国、各機関で定める基準に対して当該機関が証明すること

米国食品医薬品局(FDA)より新規食品素材(NDI)の認証を取得

FDAは食品、医療品や化粧品の安全性評価、規制・取り締まりを行う米国政府機関です。2008年、FDAのNDIとしてBioPQQ®は審査の上、認証を受けました。
そのため、BioPQQ®は日本国内よりも先に米国内でサプリメント原料として販売されています。

米国でSelf GRAS認証を取得

BioPQQ®は、2017年にセルフGRAS(Generally Recognized As Safe)認証を取得しました。そのため、FDAの科学的知見、食品として使われてきた経験といった安全性評価をクリアしているといえます。

Self GRAS認証は、専門家による一定の評価を満たした食品に対して与えられる認証のことです。専門家は、米国連邦規則(Code of Federal Regulations:CFR)とFDAが公開している基準に準じて食品を評価します。例えば、専門家による客観的評価や既に公開されている文献だけでなく、未発表の論文なども提出した上で、科学的根拠を示さなければSelf GRAS認証は取得できません。

アンチドーピング認証(インフォームド原材料)を取得

BioPQQ®は、2018年に国内で初めてイギリスLGC社が認証しているアンチドーピング認証(インフォームド原材料)を取得しました。アンチドーピング認証は、世界的にスタンダードな禁止薬物の基準のひとつです。製造プロセス・製品ロットまで評価し、基準に達したものしか認証しません。

そのため、BioPQQ®は健康食品素材としてアスリートや運動を行う人々が摂取しやすいといえるでしょう。

Novel Foodとして承認

MGCPQQ®(BioPQQ®)は欧州におけるNovel Food(新規食品)として2018年に欧州委員会から承認されています。Novel Foodとして認められるためには、まず2002年に設立された欧州食品安全機関(European Food Safety Authority:EFSA)の安全性評価をクリアしなければなりません(原料・食品で、2018年の時点までに認められたのは100種類程度)。

EFSAの定める厳しい安全性評価をクリアしたあと、欧州委員会に承認される必要があるため、承認までの期間も半年以上かかることもあります。MGCPQQ®(BioPQQ®)はEFSAの安全性評価をクリアした上で欧州委員会からも承認を得ているため、現在は欧州内でも一般的な健康食品素材として流通しています。

BioPQQ®の品質とこだわり

前項までの内容からBioPQQ®は、各国の機関によって分析・評価されていることから、品質にこだわった健康食品素材だといえます。これまでのBioPQQ®の取り組みを見ていきましょう。

GMP認定工場で製造されている(日本)

BioPQQ®は品質を保つために、原材料のチェックや衛生的な環境など一定の品質を満たしたGMP(Good Manufacturing Practic:適正製造規範)認定工場で製造されています。GMP認定工場となるためには、JIHFSに認証を依頼したうえで、工場内の状況や書類のチェックなどの監査を行い、一定の評価に達しなければなりません。

日本と米国・欧州の安全性評価を満たしている

BioPQQ®が各国の機関から承認されている事項をまとめると、下記の表のようになります。

日本
健康食品素材の対象となっている
機能性表示食品対応原料となっている
欧州
欧州食品安全機関(EFSA)の安全性評価をクリアしているだけでなく、欧州委員会から承認を受けている
LGC社の世界的にスタンダードな基準であるアンチドーピング認証を受けている
アメリカ
米国食品医薬品局(FDA)が新規食品素材(NDI)として認めている
米国連邦規則(CFR)と米国食品医薬品局(FDA)が公開している基準を満たし、SelfGRAS認証を受けている

上記から、BioPQQ®は各国のさまざまな機関における安全性評価を満たしていることがわかるでしょう。

BioPQQ®は国内外で販売されている健康食品素材

BioPQQ®は国内外の機関で承認を得た上で販売されている健康食品素材です。一般消費者・アスリートなど幅広い層を対象にしており、気軽に摂取できる食品素材のひとつだといえるでしょう。

まとめ

BioPQQ®の歴史や概要から、各認証までご紹介しました。BioPQQ®は、各国におけるさまざまな機関の承認内容を得ており、品質が評価されている食品素材だといえます。BioPQQ®をうまく生活の中に取り入れることで、現代人の忙しい毎日をサポートし、快適な暮らしへと導くでしょう。

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