機能性・安全性に関する試験報告
BioPQQ®は動物試験および
臨床試験で安全かつ効果的で
あることが証明されています
BioPQQ®は、三菱ガス化学が開発した新しい機能性食品素材です。
BioPQQ®の安全性は複数の試験によって確かめられ、以下の機関から承認を得ています。
- 米国食品医薬品局(FDA)による新規食品素材(NDI : New Dietary Ingredient)認証(2008年)
- 日本厚生労働省による健康食品原料としての使用許可(2014年)
- 欧州委員会(EC)による新規食品(Novel Food)としての承認(2018年)
また、BioPQQ®のもつ機能についても、社内および国内外の研究者によってさまざまな研究が行われ、
多くの効果が示されています。
ここでは、BioPQQ®の機能別に、代表的なエビデンスをご紹介します。
脳機能維持
臨床試験BioPQQ®の摂取で健康な男女の短期記憶・注意力が向上
40~60代の健康な男女を2グループに分け、片方にBioPQQ®を20mg含んだカプセルを、もう片方にはBioPQQ®を含まないカプセル(プラセボ)を12週間摂取してもらい、単純な短期記憶を調べる単語記憶テストと注意力をみるストループテストを行いました。
結果、BioPQQ®を摂取したグループはBioPQQ®を摂取しなかったグループに比べて、記憶保持や情報処理をともなう高次の脳機能を測定するテストのスコアに改善傾向が見られました。
出典:Nakano M. et al (2009), FOOD style21 13, 50-53
グラフは上記論文より一部改変して作図(エラーバーは省略)
臨床試験BioPQQ®の摂取で
視空間認知・ワーキングメモリーが上昇
平均年齢58.6歳の健康な中年〜⾼齢者41名を2グループに分け、⽚⽅にはBioPQQ®を20mg含んだカプセルを、もう⽚⽅にはBioPQQ®を含まないカプセル(プラセボ)を12週間摂取してもらいました。
その結果、BioPQQ®を摂取したグループはBioPQQ®を摂取しなかったグループに比べて、視空間認知機能や、得られた情報を一時的に記憶し処理するワーキングメモリー機能を評価するタッチエムテストの点数が向上しました。
出典:Itoh Y et al (2016), Adv Exp Med Biol, 876:319-325
グラフは上記論文より一部改変して作図(エラーバーは省略)
臨床試験BioPQQ®の摂取でストレスが軽減
疲労や睡眠障害のあるフルタイム勤務のオフィスワーカーの健康な男⼥17名(平均年齢38.1歳)に、BioPQQ®20mgを含んだカプセルを8週間摂取してもらい、アンケート調査に答えてもらったところ、ストレスマーカーの改善が⽰されました。
出典:Nakano M et al (2012), Functional Foods in Health and Disease, 2(8):307-324
グラフは上記論文より一部改変して作図
動物試験BioPQQ®でラットの学習率が向上した
動物の空間記憶を評価するモリス水迷路試験※で、BioPQQ®を摂取したラットとBioPQQ®を摂取しなかったラットとで、水迷路試験の試行回数毎に学習率を比較しました。その結果、BioPQQ®を摂取したラットは、BioPQQ®を摂取していないラットより高い学習能力を発揮しました。
※プールに放たれたラットが水面下に隠された出口を探し、その位置を覚えることを学習、出口を見つけるまでの時間および泳いだ距離を学習の指標とする試験。
出典:Ohwada K et al (2008), J Clin Biochem Nutr 42, 29-34
グラフは上記論文より一部改変して作図
動物試験BioPQQ®はラットの酸化ストレスによる
記憶力低下を抑制した
酸化ストレスは記憶力の低下を引き起こすことが知られています。ラットを100%酸素状態という酸化ストレスの強い環境に置き、学習した記憶が何日間キープできるかを調べた結果、BioPQQ®を摂取しなかったラットでは酸化ストレスを受けたことで記憶力が大きく低下しましたが、BioPQQ®を摂取したラットでは記憶力の低下が抑えられました。
出典:Ohwada K et al (2008), J Clin Biochem Nutr 42, 29-34
グラフは上記論文より一部改変して作図(エラーバーは省略)
エネルギー
臨床試験BioPQQ®の摂取で疲労スコアが改善
疲労や睡眠障害のあるフルタイム勤務のオフィスワーカーの健康な男⼥17名(平均年齢38.1歳)に、BioPQQ®20mgを含んだカプセルを8週間摂取してもらい、アンケート調査に答えてもらったところ、疲労スコアの改善が⽰されました。
出典:Nakano M et al (2012), Functional Foods in Health and Disease, 2(8):307-324
グラフは上記論文より一部改変して作図
動物試験BioPQQ®は、高脂肪食を摂取したマウスの脂肪の蓄積を抑制
脂肪分が多く含まれた高脂肪食を摂取し続けたマウスは通常のマウスよりも脂肪が蓄積して太りますが、BioPQQ®を同時に摂取することで、脂肪の蓄積が抑制されることが認められました。
- 通常食
- 高脂肪食+BioPQQ
- 高脂肪食
3群に分けて試験。その結果、BioPQQ®摂取群では、高脂肪食群と比べ、体脂肪率が約11%減少。
マウスの腹部のCT画像では、高脂肪食を食べたマウスでは内臓脂肪がついていますが、BioPQQ®を同時に摂取したマウスではその脂肪の量が減少しています。
出典:Nur Syafiqah Mohamad Ishak et al (2021), ACS Food Sci. Technol. 1, 1979–1989
細胞試験BioPQQ®はミトコンドリアを増やす
マウスの培養細胞を用いた実験によって、BioPQQ®が、ミトコンドリアを増やすことが示されました。下の写真は細胞内のミトコンドリアを緑色の蛍光色素で染色したものです。細胞にBioPQQ®を与えると、細胞内のミトコンドリアが増加していることがわかりました。
出典:Saihara K et al (2017), Biochemistry 56, 6615–6625
グラフは上記論文より一部改変して作図
細胞試験BioPQQ®はNMNの5000分の1、レスベラトロールの100分の1で効果を発揮
アンチエイジング効果が期待されているNMNやレスベラトロールもミトコンドリアを増やします。BioPQQ®と同様の条件で試験をしたところ、NMNは50μMあるいは100μMを与えたときに、ミトコンドリアの新生が十分に起こることが示されました。
レスベラトロールは1000nMでわずかにミトコンドリアが増えましたが、レスベラトロールを与えていない細胞と比べて統計的に有意な差は出ませんでした。1nM=o,oo1μMであることから、BioPQQ®はNMNやレスベラトロールに比べて約100~5000分の1で効果を発揮することがわかりました。
出典:Saihara K et al (2017), Biochemistry 56, 6615–6625
グラフは上記論文より一部改変して作図
アンチエイジング
細胞試験BioPQQ®は長寿遺伝子サーチュイン活性化に必要なNAD+を増やす
サーチュイン遺伝子は、老化や寿命の制御に重要な働きをしている遺伝子で、別名「長寿遺伝子」と呼ばれています。サーチュイン遺伝子が働くためには、「NAD+」という物質が必要ですが、BioPQQ®は体内のNAD+を増やす効果が認められています。
培養細胞に50nM、100nMのBioPQQ®を与えるとNAD+は増加しました。一方でNMNは100μMを与えたときに、NAD+の増加が認められました。
出典:Saihara K et al (2017), Biochemistry 56, 6615–6625
グラフは上記論文より一部改変して作図
安全性に関する試験
臨床試験ヒト摂取試験での安全性を確認
健康な男⼥に連続で経⼝摂取してもらい、
右記の条件で毒性がないことを確認しました。
20mg/day(0.3mg/kg体重/day)24週間 | 毒性なし |
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60mg/day(0.9mg/kg体重/day)4週間 | 毒性なし |
100mg/day(1.5mg/kg体重/day)4週間 | 毒性なし |
出典:EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies (NDA) et al (2017), EFSA Journal ;15(11):5058
動物試験ラットでの摂取許容量を確認
ラット経口摂取試験を行い、LD50(ある一定の条件下で動物に試験物質を投与した場合に、動物の半数を死亡させる試験物質の量)が1000-2000mg/kg体重であることを確認しました。これは、人が食品として摂取する量(0.3mg/kg体重)よりはるかに高い値です。
単体投与試験 | LD50 1,000-2,000mg/kg |
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90日間反復投与試験 | NOAEL(最大無毒量) >100mg/kg/day |
出典:Nakano M et al (2014), Regul Toxicol Pharmacol. 70(1), 107-121
細胞試験BioPQQ®の遺伝毒性試験はすべて陰性であることを確認
変異原性試験(Ames試験)、小核試験及び染色体異常試験により、BioPQQ®の遺伝毒性を検討した結果、すべて陰性であることがわかりました。
変異原性試験(Ames試験) | 陰性 |
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小核試験 | 陰性 |
染色体異常試験 | 陰性 |
出典:Nakano M et al (2013), Regul Toxicol Pharmacol ; 67(2):189-97
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